ミロクの扉を拓く〜未来の社会デザイン上勝町のゼロ・ウェイストに学ぶ③ ”燃やさない町”が、”捨てない町”へ変わるまで
ミロクの扉を拓く〜未来の社会デザイン 2025.12.07
#757-335
不安や恐れのない全ての人が
幸福に生きられる社会
地球に優しい循環型システム
エコタウン創りに邁進する
青森の未来を考える会
代表の姥澤(うばさわ)です✨️
上勝町の歴史を辿っていくと、
「ああ、ここが転換点だったんだな」
と思える瞬間がいくつかあります。
今回の第3回で扱う
2003〜2016年は、
まさにその象徴のような時期です。
野焼きも、焼却炉も
使えなくなった上勝町。

「燃やさない町」になった次は、
“捨てない町”へ。
その道のりを、
丁寧に追っていきます。
■ 世界からやってきた一人の科学者が、町の未来を変えた
上勝町が独自の多分別へ
踏み出した理由は、
決して
「環境意識が高かったから」
ではありません。
法規制と財政事情。
大きな焼却炉を
持つことができない現実。
「燃やさないために分ける」
ことを続けてきただけでした🤔
ところが、
その噂を聞きつけて、
アメリカから
一人の化学者が町を訪れます。
ゼロ・ウェイストを
世界で提唱し、
各地で焼却炉計画を止めてきた
ポール・コネット博士。

博士の講演を聞いた町民は、
衝撃を受けたそうです。
「ごみをゼロにする?」
「そんな考え方があるのか?」
そして博士の背中を
押すひと言で、2003年
上勝町は日本で初めて
“ゼロ・ウェイスト宣言”を行いました!

よく誤解されますが、
宣言をしたから多分別が始まったのではなく、
多分別という“土台”が
すでにあったから、
宣言へ踏み出すことが
できたのだと思います🤔
■ ゼロ・ウェイストアカデミー誕生。役場と住民の中間に立つ心強い存在
宣言から2年後の2005年、
町はゼロ・ウェイストを
本格的に推進するため、
NPO法人 ゼロ・ウェイストアカデミー
を設立します。

行政だけでは
手が回らない分別の普及、
現場のオペレーション、
町民の啓発——
この中間を担う
存在ができたことは、
上勝町にとって
大きな意味がありました。
アカデミーの職員たちは、
ゴミステーションで町民と顔を合わせ、
分別方法の説明をしながら、
地域の課題に寄り添っていきます。
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この「人のつながり」が、
どんな分別マニュアルよりも
町を変えていきました。
■ リユース文化が芽生える。“くるくる”が町の楽しみになる
ゼロ・ウェイストで
最も重要なのは、
「リサイクル」より リユース💡
その理念を形にした場所が、
2006年に生まれた くるくるショップ です。

不要になったものを持ってくると、
ほかの人が持ち帰って
再利用できる無料ショップ。
上勝町の人たちは、
「ごみを捨てに行ったついでに、ちょっと覗いてみるか」
という感覚で
立ち寄るそうです。
そして2007年には、
使えなくなった布や古着をリメイクする
くるくる工房 がオープン!

使用済みの鯉のぼりから
作られたバッグや小物が人気を集めました。
さらに、イベント用の
リユース食器の無料貸出 も開始。

「買わない」「捨てない」「循環させる」
そんな文化が、
町の暮らしの中に
自然と根づき始めます。
■ “雑紙ポイント”の大成功。ごみは「出す」ものから「集める」ものへ
調査を続ける中で、
焼却ごみの4割が“雑紙”
だったことが判明し、
2013年に
雑紙ポイントキャンペーン がスタート!
雑紙を分別して
持ち込むとポイントが貯まり、
日用品や商品券と
交換できる仕組みです。
これが大成功!
「雑紙を捨てる」から
「雑紙を集めて持っていく」へ。

住民の行動がポジティブに
変わっていきました。
この積み重ねが、
2016年
リサイクル率80%台 という
驚きの数字へつながります😲

■ 上勝町が教えてくれること
ゼロ・ウェイストの本質は、
「ごみの話」ではありません。
● できる範囲から、とにかく動く
● 正しい仕組みより、まず人の理解
● 捨てる文化から、循環する文化へ
● 町民の“楽しみ”をつくることも大事
● 外からの刺激が町を飛躍させる
板柳町の「循環するエコタウン構想」も、
この“上勝町の物語”と深く重なります。
次回は、第4回。
いよいよ分別の完成形、そして新たな課題と未来へ
どうぞお楽しみに。
最後までお読みいただき、
ありがとうございます😊







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